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富士登山 −ご来光までの道 DAY2ー
- 2012.08.29 Wednesday
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- 14:22
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- by iwa-staff
残暑というには暑すぎる、またまた夏日が続く今日この頃。
富士山は短い夏を終え、閉山式も行われましたね〜
登山者の皆さんにとっては、来年の夏までしばしのお別れです
すでに、オフシーズンとなってしまった富士登山ですが、私の登山日記もなんとか最終章まで書ききってしまいましょう〜
前回、私の恥と醜態をさらした1日目の登山が終わり、その夜は富士山8合目にある山小屋『』にて夕食+軽い睡眠をとります。
山小屋の中は、多くの登山者で溢れ、いまだ冷めやまぬ熱気と明日のご来光への期待に溢れます。
山小屋の就寝所は1階と2階にわかれており、それぞれの階がまたいくつかの小部屋に別れています。
小部屋といっても、板一枚で区切られているだけなので、音はもちろんつつぬけですし、その一部屋には12人程(私の部屋は全員女性)が一緒にねるので、本当に、休憩するだけといった感じです。
大家族って、こんな雰囲気なんでしょうね〜(笑)
ご飯は山小屋お手製のカレーライス
ご主人の、「山登りで疲れても、カレーライスなら誰でもたべたくなるはず!!」という、優しい気配りメニューです。
8時間、ほとんど飴しか口にせず、朝ごはんもなめてかかっていた私は、バナナ2本。
カレーどころか、生の人参でもむしゃぼりつく勢いの私は、完食
登山はふらふらでも腹はすく。
夕食もそうそうに、凍りつくような外気の中、満点の星空を眺めながら歯磨きをして、数時間後の登山再会にそなえ就寝。
が、、、、どこともなく聞こえてくるイビキのせいなのか、高山病で頭がいたい為か、いまいち熟睡できず、超不機嫌な私。
友達のM子
「すんごい眠れたよーーー!なんか、こぉ、すーーーとねーへへ。体すんごく軽くなったとよーーへへ。」
それに比べ私の体は重い・・・頭もがんがん。
それでも、ここまで来たからには頂上までいかなきゃ、登った意味が無い!
もぉ、身一つでのぼってやろうじゃないか!!ってことで、ココまで担いできた重い荷物を山小屋に置き去りにし、身軽になった私は一掴みの飴玉をポケットに突っ込んで、反対側のポケットにはお水をIN!
いざ、グループへ合流し、目指すは頂上。
夜の寒さが眠たい目を一気に覚ましてくれます。
見上げればそこには満天の星空。
いやがようにも、ご来光への期待が膨らみます。
途中、振り返れば、そこには昼とは違った姿をみせる、街の美しい夜景が広がります。
夜中の3時だというのに、眼下に見下ろす街は煌々と明るく、キラキラしています。
そして、山の峰からは昼と同様に山頂を目指す人々の列がずーーーーとつずいてます。
この列、昼のプレッシャーとは一味違います。
人々の頭につけたヘッドライトの明かりが真っ暗な暗闇を延々と照らし、頂上のほうまで続くのです。
まるで頂上までの道筋を照らす希望のひかり
その光景は、昼とは違い、
この暗闇中、頂上目指しているのは私一人じゃないんだ
と、とても勇気ずけられます。
私だけが、苦しんじゃないんだと思うと、さっきまで重かったあしが、ふっと軽くなったような気がしました。
思わぬ感動をもらい、ぐんぐんと頂上へと近づいてゆきます。
しばらくたつと、空がほんのりと青みを増しています。
一度も休憩をせず歩き続けている為、足腰に限界に近づいているのですが、それでも、下から照らされるライトの光が背中をおしてくれているようでした。
とにかく上へ、上へ。
一歩づつ。着実に。
その時、友人のM子の声が
「●●(私の名前)!あそこ!あの鳥居!もうすぐ頂上ったい!ついに頂上きったったい!」
ふと見上げると、そこには富士頂上手前にある赤い鳥居と、その周りで記念写真をとる人々の姿が。
あぁぁああああぁあああ・・・・ ついたぁぁぁぁぁ・・・・
ふっと気が抜け、倒れそうになりましたが、ここで倒れては何をしにきたのか、
くぅーーっと力を入れなおして、もうひと踏ん張り!
あと、5歩・・・4歩・・・・3歩・・・・2歩・・・・1歩・・・・・・
「ついたーーーーーーーー!●●●●やったね!!!ついにやったねーー!うれしいっちゃけどーーー!」
いつも以上に耳にきんきんと響く友人M子の声がまるでゴールの鐘のように鳴り響きます。
あたりは、ほんのりピンク色に染まり、太陽がすぐそこまで来ている事を実感。
ガイドさんが言うには、今年登った登山の中で一番の晴天だそうで。
また、グループの中で誰一人として脱落者がいなかったのも初めてだそうで。
感動。。。
その一言に尽きます。
登りきって、初めて、何故多くの人がこの山頂を目指すのか、その理由がわかった気がしました。
雲の上、澄み切った空気を吸い込んで、日本の一番たかい場所から見下ろす地上は、
普段の喧騒からは想像もできないくらい美しく、吸い込む一呼吸一呼吸で体中が清められているような気持ちになります。
ただ、なんといっても寒い。
美しい感動とともにやってくる極寒の寒さ。
呼吸するたびに体がブルゥっと震え上がります。
感動に浸っていたいのはやまやまなのですが、それをも勝る冷気と猛烈な強風に清められるを超えて、魂をぬかれてしまいそうです。
来る前に、軽さ重視をした私は、重ね着をするものも無く、とにかく、人、建物、岩の影、隠れられるありとあらゆる場所に身をかくしながら寒さをしのぎます。
もし、頂上到着の後、余力があればお鉢巡りを・・・というオプションもありましたが、私のグループは8割の人が無理だと判断。
これから、またお鉢巡りに1時間かけて登る人、、すごいなぁ・・・・
と、お汁粉の缶を握り締め、遠い目でお鉢巡りの参加者を傍観。
そんなへたれの私を照らす暖かい光とともに人々の歓声があがります。
ついにご来光です。
眼下には荘厳な雲海が街と湖を覆うように広がり、その向こうから登るまぶしばかりの太陽。
まるで、神話の一場面のような光景に
「おぉおおおおおおお!!!!!きれーーい!!」
この時ばかりは私も感嘆の声が上がります。
目に突き刺さるようにまっすぐと伸びる光の筋。
雲海が太陽の赤にそまり、まるでまっかな絨毯を敷きつめたよう。
皆、ここぞとばかりに記念写真や、撮影をしていました。
ただ、忘れたてはいけません。
とっても寒いのです。カメラを押したいのですが、手がかじかんで・・
というか、手をポケットから出したくないのです。
あつかましく友人M子に撮影を託し、私も、写真にパシャリとおさまりました。
これで、今年は安泰だ・・・・・
さぁ帰ろう!!早く帰ろう!!とっとと帰ろう!!
そう、富士山は頂上へ登るだけでは終わりません。当たり前ですが、登った山はくだらなくてはいけないのです。
今来た道をまた下る・・・・考えるだけでも、10歳はふけそうです。
が、寒くてそれどころではありません。
来た道とは違う、なだらかな砂の下り道を、上手に滑るように下ってゆきます。
この下山、バランスというか、要領というか、私のような不器用ものはちょっと滑ろうものなら、
ドテっ。 ドテっ。 グシャ。
すべるというより、こけながら、転がりながら落ちてゆきます。
後ろから来る方に
「すみません。すみません・・・あ、、、すみません。」
と1000回くらい、謝りつづける私。
日中の日差しが来た時よりもさんさんと照り、猛烈な暑さと、砂埃で顔はまっくろ、鼻の中まで真っ黒。
下山後、カガミをみて、
「顔、黒!!やけちゃったよ・・・・・・」
と落ち込みましたが、実はこれ、砂埃で真っ黒になっていただけでした。
マスクを目下までしてたのに、顔中真っ黒!!!
してなかったら、、、、、、、、恐ろしい・・・・・・マスク要です。
3時間ほど、転がりおち、やっと出発地点の5合目に到着したときには、もぉお昼前。
その日出発する新たな登山者の人々が今か、今かと、登山に備えていました。
私は、この人々に、いってあげたい・・・
本当に、きついですよ?日本一の山ですよ?なめちゃぁだめですよ?それでも、いくんですか?
と。。。
まるで、東南アジアの日焼けした子供のような顔で、お昼ご飯を食べながら居眠り。着替えながら居眠り。バスをまちながら居眠り。もちろん、帰りのバスも爆睡。
参加ツアーには、帰りに温泉のお風呂への立ち寄りも組まれており、汚れ、つかれきった体をきれいに洗い流して、お風呂にサブゥーーー。
ぷっはぁぁああああああぁあぁーーーーーーあぁぁ・・・・・
と、心も体も癒されました。
友達の軽い誘いにのり、大変な後悔はしたものの、一生に一度の経験を出来たこと、本当に良かったと、今は思います。
さそってくれた友人M子ちゃんにも感謝感謝。
人生やったもん勝ち。
どうぞ、せっかく日本にうまれたのだから、是非、みなさんも、時間と体力があるうちに、富士山登山はいかがでしょうか^^
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